全国で拠点を展開 デバッグのスペシャリストへ
株式会社デジタルハーツ取締役 三村 宏康
“幅広い拠点展開”と“人材力”が最大の武器
創業当時、世間では組み込み系が主流だったため「ソフトウェアの品質」についてあまり重視されていませんでした。昔からゲームをされていた方であればイメージしやすいと思いますが、当時のゲームは非常に製品のバグが多かった。しかし、徐々に消費者の目が厳しくなり、「品質」に対する注目も高まってきました。
近年では車の制御システムのような人命に関わるようなシステムやより高度なソフトウェアが開発され、更に検証の重要性や高品質化が叫ばれています。
創業時より「品質」に注目していたことは、当社の成長と大きく関係していると思います。
また一般的な企業ではプロジェクトによって人材を抱えているため、開発の遅延によって検証テストができなくなったり、スケジュールの変更に対応し切れなくなるケースがあります。
当社は現在全国13拠点展開しており、約1万名のスタッフが活躍しています。そのため、大規模な案件においてもお客様の希望のエリアで希望のスキルを持ったスタッフが柔軟に対応することができ、大きな差別化となっています。


前職は外資系企業で開発部門に携わっていた三村取締役。デジタルハーツから見ればクライアントの立場でした。現在は取締役という立場から企業の経営を支えていらっしゃいます。
デバッグに大切なのは“地道に、真面目にコツコツ”と頑張れること
当社では門戸を広げ、“育てる採用”を大切にしています。
デバッグは“人ありき”の仕事。そのため、スタッフが活躍しやすい教育システムや環境を作っていくことが非常に重要です。
現在活躍しているスタッフのほとんどはアルバイトで入社し、個々のレベルに適した研修やOJT、実践を経て正社員へ転換しています。
実際、デバッグはとても地道な仕事です。99%問題がなかったとしても、最後の1%まで気を抜くことはできません。人間、99個マルが続いていくと最後の1個もマルを付けたくなってしまいます。しかし、そこで手を抜かず、しっかりと確認をすることが大切なのです。
デバッグの実践を積んだ先ではリーダーとしてメンバーの育成、クライアントの窓口として活躍していただきます。例えば、デバッグのスケジュール管理や発生したバグの対応スケジュールなど業務の幅はどんどん広がっていきます。
リーダーと言ってもいきなりリーダーになるのではなく、先輩リーダーのサポート業務から始め、きちんと実践を積んでいきます。
当社のリーダー層は非常に面倒見が良く、自分が先輩リーダーから教わったこと受け継いでいく文化が根付いているので、安心して取り組んでいけると思います。


先代社長の「社員育成」の心を今も受け継いでいるデジタルハーツ。三村取締役もスタッフの育成について熱く語ってくださいました。
ゲームが発売されれば社内ランキングが作られるほど“全員がゲーム好き”
当社で活躍しているスタッフは仕事でもゲームをやり、帰ってからもゲームをやるほどの“ゲーム好き”ばかりです。仕事が終わると休憩スペースで談笑している姿もちらほら(笑)
スタッフたちに仕事のやりがいを聞くと「開発中のゲームに触れられるところ」「自分が発見したバグがひとつずつ修正され、製品が形作られていく過程を見られるところ」など、ゲーム好きならではの答えが返ってきます。
また、同じ趣味を持った人間が集まりやすいため、拠点ごとに様々な部活やコミュニティが存在します。例えばカードゲームや麻雀、カラオケ、BBQ、釣りなど。私自身、把握し切れていないほどです。
このように自分が好きなことを仕事にし、また共通の話題で盛り上がれるメンバーが多いため、会社を「居場所」として捉えているスタッフも多い。そういう意味では非常にフラットな環境ができあがっており、それがスタッフのモチベーションや向上心にも繋がっているのだと思います。


デジタルハーツで活躍する社員は全員ゲーム好き。もちろん、三村取締役も例外ではありません。社内の大会ではついつい熱くなってしまうとか…。
三村 宏康 プロフィール
1995年 | 日本マイクロソフト株式会社入社 開発部門にて16年間勤務 |
2011年8月 | 株式会社デジタルハーツへ入社 |
2014年4月 | 取締役へ昇進 |