自由な社風で変化を楽しみ、挑戦し続ける
シーオーエム株式会社(シーオーエムグループ)代表取締役 細川 一平
社員が主体的に働けるカンパニー制度
当社では賃貸仲介、賃貸管理、賃貸保有、サブリース、工事などの不動産業を展開しています。創業から順調に売り上げを伸ばし、2022年にはグループ全体で30人近くの規模になりました。
今までは各部門を部署で分類していましたが、数年前にカンパニー制度を導入し、それぞれの法人化を進めました。現在は部門の立ち上げと資金調達以外の全ての業務をそれぞれの幹部に一任しています。もちろん、私も年間目標や各法人の指針に対して助言はしますが、必要経費の計算から社員の給与形態の策定など、ほとんどの権限を与えている状況です。
カンパニー制度を導入したことで社内全体のモチベーションが向上し、売上は10倍、利益率は20倍にまで達しました。同時に社員の平均給与も上がり、社内からは喜びの声が聞こえます。それぞれが主体的な姿勢で業務に取り組み、ゼロからイチを生み出せる環境へと変化してきました。


社員が自ら役割を決定し、業務を遂行しているシーオーエム株式会社。法人や部署ごとに異なる業務の中でも、お互いがリスペクトし合いながら働いています。
社員の家族にとって、自慢の会社でありたい
カンパニー制度導入前は、私の方針を自らが全員に浸透させようと試みていました。しかし、規模拡大と同時に、役員・幹部には独自の手法で方針を反映してほしいと思うようになりました。現場を一番知っているのは彼らですし、大きな目標や思いの根底が一致していれば、会社として揺らぐことはないからです。
社員に最も大切にしてほしいのは、“会社を大事にする気持ち”です。現在は私がグループの代表を担っていますが、今後、別の人間になる可能性もあるでしょう。トップが代わっても、会社は存続し続けます。この枠組みである会社を何よりも重んじてほしいと思っています。
さらに、「自慢できる会社にする」というビジョンを社員全員が掲げ、社員のご家族が当社で働く社員を誇れるような会社作りをゴールにしています。
社員が安心して働ける環境は、ご家族の理解と支えがあってこそです。この感謝の気持ちをお金以外の名誉という形で体現していかなくてはなりません。当社に対するポジティブなイメージを、世間に浸透させていきたいですね。


売上での評価が一番わかりやすいが、それ以外の部分も評価していきたいと語る細川社長。現在は外部と連携を取りながら新たな評価制度を制作中だそうです。
変化を楽しみ、会社を牽引する存在になってほしい
ビジョンの浸透により組織が一丸となる一方で、業務量の多さなどの課題が生じています。営業職は売上が上がれば上がるほど、事務作業も増えます。
現在は歩合という形で評価をしていますが、社員が課題に感じた時には自由にルールを作り、改善してほしいと思います。社員が自由に意見を発信し、行動できる環境が当社の強みの一つです。
今後は、全部で7社の法人の設立を目標としています。変化をもたらし、そのスピード感を楽しめる野心家の方を、将来の幹部候補生として迎え入れる予定です。
就職活動中の皆様には、自分の希望や優先順位を明確にしてから、仕事選びをしていただければと思います。仕事は毎日、新しい人との出会いです。初対面の人々に対しても臆する事無くコミュニケーションを図れる人であれば、当社で活躍できるでしょう。逆に、保守的な方は難しいかもしれません。
特に営業は、 自分が売りたいものを売るのではなく、お客様の求めている商品を提供する仕事です。この楽しさに到達するまで努力し続けられる人と、一緒に働きたいと思っています。


それぞれの法人で上がった社員のアイデアは、細川社長のレスポンスなしで実行が可能なのだそう。社長と社員がお互いに信頼し合っている関係性が見られます。