日々の余白を彩る“ワクワク、ハラハラ、ドキドキ”を創造
ナツメアタリ株式会社代表取締役社長 小出 光宏
業界きってのホワイト企業へ。社員本位の働き方を実現
当社は、ゲーム、遊技機(ぱちんこ、パチスロ)の企画開発を柱に、近年はゲーミング(カジノ)事業など、海外で展開する新たな分野へも進出。「ナツメアタリに関わる全ての人をHAPPYに!」という理念のもと、グローバルな視点でエンタテインメントコンテンツを発信し続けています。
1987年の創業以来、長きにわたって蓄積してきたノウハウや大手一流メーカーとの信頼関係、礎となっている開発力、企画力などにおいて業界を牽引しているのみならず、当社が業界の先駆者としていち早く手がけてきたのが、働き方改革です。
かつてゲーム開発の業界というのは、開発が佳境に入るに従って残業が重なり、徹夜も当たり前という働き方が常態化していました。しかし当社では業界の常識を覆し、開発に従事する人たちもしっかりと仕事とプライベートを区別し、無理のない働き方を実現しようと、残業を減らす取り組みを強化。アウトプットされる開発の成果は決して時間で測れるものではなく、労働時間の長さと比例するものではないという信念に基づき、就業時間についても1時間短縮して9時から17時に改定しました。また、社員一人ひとりが自分や家族、大切な人にとって特別な時間を過ごせるようにメモリアル休暇制度を導入。プライベートの時間を心豊かに過ごすことで、潤いのある日々を送ってほしいと願っています。
さらに今後は、コロナ禍の状況如何にかかわらずリモートワークを推進していきます。もちろん業務内容によっては出社が必要な場合もありますが、例えば週の半分や月数回のみ出社する、海外で仕事をする、子育てや介護をしながら自宅で仕事をするなど、働く時間も場所も社員自身が設計できるような体制を整えたい。千差万別、社員本位の働き方を実現できる企業でありたいという思いのもと、準備を進めています。


ゲーム開発業界の常識を打ち破るべく、労働時間の短縮や年間休日の充実など働き方改革を断行。社員一人ひとりの状況に沿った自由度の高い働き方を推進しています。
“主役は社員”の思いを機軸に、次世代へ向けて組織強化
働き方改革に際しては、ある程度の売り上げや利益の落ち込みも覚悟の上でした。しかし実際には思ったほどのマイナスの影響はなく、むしろ働く環境を整備したことにより、想像以上の波及効果が得られました。当社の考え方に魅力を感じ、より優秀で経験豊富な人材が集まってくれたことにより、効率性とクオリティを両立する体制が整う足がかりに。また同時に、マネジメント層の入れ替えなど組織の刷新に取り組んだことで、新たなステップを目指すための組織強化を図ることもできました。
また私自身も、全く畑違いの業界からの転職組みであり、クリエイターとしての専門的な知識や技術があるわけではありません。だからこそ私は常々、“当社の主役は社員である”と訴えています。開発に携わる、ゲームを生み出す人たちが良い物を作らなければ会社の成長はありませんし、時流を捉える感度も若い社員たちにはかないません。だからこそ開発されたものや商品に対して感想や質問は伝えますが、決して否定はしない。あなたたちが先頭に立って引っ張っていってくださいという気持ちです。ただし、経営者としてどうしても譲れないお願い事がある時には、10回くらい繰り返し伝えるようにしています(笑)


働き方改革と並行し、次なるステップを見据えて組織の刷新を図りました。優秀な人材確保や業務効率化、人材の定着率アップなど、様々な波及効果が生まれています。
挑戦欲のある人と、未来のエンタメを創りたい
感染症の影響拡大に歯止めがかからない状況の中で、当社の事業は大きく明暗が分かれました。巣ごもり需要により注目度が高まったゲーム事業に対し、不要不急の最たる外出先としてぱちんこ店が悪者扱いされ、マイナスのイメージが強まってしまいました。
我々が手がけるエンタテインメントというのは、確かに衣食住や生命に関わる“必要火急”な存在ではありません。しかし不要不急の楽しみを奪われたことで、私たちは“ただ生きていくこと”の空虚感やつまらなさに気付いたのではないでしょうか。日々の中で、余白の時間や心の隙間を埋める楽しみや面白みが果たす役割について改めて見つめ直したことで、我々が目指すエンターテインメントのあり方は、社会に貢献できる事業であるということを再認識しました。
昨年、大幅な組織再編を行い2つのプロダクションを立ち上げました。“WD=ワクワクドキドキ”プロダクションと、“HD=ハラハラドキドキ”プロダクションです。従来の事業に置き換えると“WD”はゲーム、“HD”は遊技機やカジノに象徴されますが、そういったジャンルにしばられることなく、自分たちが作ったものでユーザーをワクワクドキドキ、ハラハラドキドキさせたいというのが当社の目指すところです。
我々は、その思いに共感してくれる人材と、未来の新しいエンタテインメントを創造していきたいと願っています。トライ&エラーの精神で新しいことに果敢にチャレンジし、周囲の人の心を動かして引っ張っていけるような、勢いのある人材との出会いに、期待を膨らませています。


コロナ禍を機にエンタメのあり方と改めて向き合い、人にとって、社会にとっての重要性を確信。ジャンルや経験にとらわれず、共に挑戦してくれる人材を求めます。