ワクワクを想像し、サービスとして世の中に届ける
Tres Innovation株式会社代表取締役社長 塚本 翔太
自由×責任こそトレスイノベーション
当社は、主に人材・EC・広告・クリエイティブ・VRの5つの事業をおこなっています。それぞれの事業に特化したグループ会社を作り、ホールディングスの形態を取って成長してきました。現在は安定した経営ができていますが、設立当初は事業を増やすことに注力するあまり、どの事業も中途半端な状態に陥っていました。この状況を打破するため、現在は新規事業を増やすのではなく、それぞれの事業の力の底上げに尽力しています。
各事業には責任者を配置し、それぞれのカラーを出した会社づくりを徹底しています。私は各事業を統括するポジションとして、会社全体の方向性を決めることに注視し、社員全員の力を集約して、世の中をワクワクさせることができるサービスを追い求めてきました。社風は一人ひとりの考え方を尊重できるよう、非常に自由です。そのため、自分がやりたいことを実現することが出来る環境ではありますが、それと共に責任感を持って仕事をすることが求められます。各事業責任者に事業方針は任せていますが、私たちの思いは総じて「ワクワクを想像する」ということです。面白いものを生み出し続けるために、貪欲に目標達成に挑み、事業をより成長させるための投資ができるよう組織の力を強化し続けていきます。また、これからはより女性の活躍の場も作っていきたいと思っています。育休や産休もしっかりと取得できるため、復職を希望する社員も多くいます。長きに渡って働ける環境があるため、いずれは女性役員なども輩出していければと考えています。


事業を子会社化することで、より専門性に特化した会社づくりをしているトレスイノベーション株式会社。それぞれの力を強化することが、会社全体の組織力の向上につながっているようです。
失敗をバネに強固な組織体制を確立
当社は自由であることを重んじていますが、この社風が出来上がったのは私の経験に基づいています。以前勤めていた会社は、ルールや仕事の進め方など、事細かに決められていることが多かったため、自分に合った働き方が出来ていませんでした。結果として、実績をあげることが出来ず、途方に暮れていました。個人の考え方を尊重した働き方が出来たら結果を出せるのではないかと思い立ち、これまで培ったスキルを武器に当社を設立。実績を出すことができ、自分に合った働き方を見つけることが出来ました。当初は制作会社としてスタートし、その後SESやECサービスを展開。現在の会社を支える大きな事業へと成長していきました。
現在、当社で活躍する社員は中途採用のメンバーが中心です。立ち上げ当初に新卒採用をおこないましたが、会社として人材育成が出来る体制が整っていなかったこともあり、退職者が続出してしまいました。その失敗をバネに事業部ごとに必要なスキルをしっかりと身につけられる教育プログラムを用意。社会人としての在り方から業務のノウハウなどを一から教え、戦力となる人材を育てています。基本的には事業部長のカラーを出した会社を作ってもらいたいという思いがあるため、私は会社全体のブランディングについて考えることに注力しています。


経営も雇用の面でも挫折を味わい、改善してきた塚本代表取締役社長。苦い経験をしたからこそ、会社として何が必要なのかを判断し、やるべきことを明確にできているのではないかと思いました。
1を10にする力がある人と共に働きたい
私は経営者として、強い基盤のある会社づくりを常に意識しています。当たり前のことを言っていると思う人もいるかもしれませんが、異なる事業を展開しているため、業績が悪化したとしても会社全体を支える事業があることで不安なく働けます。また、自分で事業を立ち上げることもできるため、新たな経験ができます。一人ひとりに裁量を与えているため、社歴関係なく自ら考えて行動することが必須となります。そのため、何かにチャレンジしたいという思いがある人はさらに一歩踏み込み、具体的に何に挑戦し、どんな人生プランなのかを考えてほしいです。具現化することで、当社にいることがその人にとって幸せなのかが明確になり、雇用のミスマッチを防ぐことにつながっています。
当社は多岐にわたる事業を展開していますが、他の事業に挑戦できる体制を完全には整備しきれていません。1つの会社にいながらさまざまな経験が出来る環境であることを生かし、今後はグループ会社間の異動が出来る仕組みを確立し、キャリアアップできる体制を整えていきたいと思っています。そして、現在は既存事業をより一層伸ばしていくことを目標に掲げています。そのため、0から1にすることよりも、1を10にする力がある人と共に働きたいと思っています。トレスイノベーションという大きな船を全員でこぎ続け、進み続けていきます。共にオールを持ち、船をこいでいきたいという人の挑戦を待っています。


事業部ごとにカラーが異なることを最大のメリットとして捉え、歩み続けています。今ある会社の強みをさらに伸ばしていくという強い思いを言葉の節々から感じ取ることが出来ました。