女性が生涯、真に活躍できるリーディングカンパニーとなる
株式会社g-wic代表取締役 豊島 愛華
全員女性メンバーで事業を展開している経緯
女性だけの会社を設立しようと考えた理由は主に3つあります。
➀営業職で復帰できている女性が少ない
1つ目の理由は、現状出産や育児をしながら、営業職で復帰できている女性の方が本当に少ないと感じたことがきっかけです。現在の出産後の離職率は46.9%。離職したくなくても、離職せざるを得ない状況がある話も少なくありません。一方で、現在日本の離婚は3組に1組、シングルマザーの方の多くが、経済的に苦しい想いをされていることは、社会課題ともなっております。そこで、私は女性が第一線で働けて、経済的に自立できる環境を作っていきたい、成果に応じて収入を上げていける営業職で復帰できるようなフィールドをつくっていきたいと考えるようになりました。
②女性ならではの強みを生かしたい
営業の新規開拓の際に男性の方って、ロジカルで素晴らしいプレゼンをする方もいる一方で、どうしても相手に警戒されてしまって「本音を聞き出せない」という課題をよく聞きます。一方、女性は相手に共感しながら傾聴できる方が多く、「女性ならではの強み」があるなと考えました。そういった女性の強みを活かしながら、相手の本音やニーズを聞き出した上で提案ができる、ということをコンセプトに事業を展開していきたいというのが2つ目の理由です。
➂女性のポテンシャルを発揮できる組織を作りたい
私の前職が営業会社でしたので男性が多い職場でした。新しく女性が入ってきても、体育会系のようなマネジメントについていけなかったのか、すぐに離脱しちゃうこともよくありました。男性は縦社会で力を発揮できることが多いのですが、女性は横社会でチームとして何かを達成することでより能力を発揮できると思っています。 女性だけで組織を作っていくことで、男性中心で組織を作ることとは別の形で、女性のポテンシャルを活かしていけると思ったことが3つ目の理由です。


女性が活躍できる場を作ろうと起業し、強みを生かした営業スタイルを確立。女性の社会進出が実際にはあまり進んでない状況に課題を感じ、いつまでも第一線で働ける環境をつくるというビジョンに共感し、入社を決意した方も少なくないそうです。
内定時から実務体験を積み、入社後即戦力として活躍
当社では、内定者インターンシップを実施しています。あらゆる業界の営業戦略を理解し、各案件で商談を獲得できるようなレベルまで育成しております。OJTが中心となりますが、IT用語やマーケティング用語テストの実施や、先輩社員の手作り研修、外部講師を招いた研修などを通して、様々な営業に必要な要素を吸収できるような取り組みを実施しております。実際に、21卒メンバーは、入社前の3月時点で契約を4社獲得できておりました。内定時からしっかりと育成に力を入れ、入社時には即戦力として活躍できるような環境を作っています。


内定者のうちから実務経験を行い、すでに即戦力として活躍している新卒社員が多く、新卒社員と思えないような応対にびっくりしました。ベンチャーならではの成長スピードを感じ、またとても楽しそうに働く姿が印象的でした。
営業支援事業を通して、女性の活躍に向けた様々な事業を展開したい
私は、営業は“最強の職種”だと考えています。その理由は、お客様から唯一、直接フィードバックをもらえる職種だからです。例えば、マーケティング職や技術職などは、間接的にお客様からフィードバックをもらえることはあるかと思いますが、営業は良くも悪くも直接フィードバックを頂けるので、「おかげさまで売り上げが上がった」と喜んで頂けることもありますし、もし充分な仕事ができていなかった場合は、直接指摘されることもあります。これは、他の職種では味わえないと考えています。
また営業職は、コミュニケーション能力や折衝力、交渉力といった要素がありますが、最終的には、お客様に信頼してもらえるかどうか、つまり人間力があるか、ということも必要な要素と考えております。
さらに営業ができれば、私のように起業もできると考えています。売上が上げられないと、事業を継続することはできませんし、もちろん事業を起こすことも難しいと考えます。
私は学生時代から、漠然と経営者になりたいと考えていたのですが、新卒で営業職を選んで、本当によかったと考えています。
今後、営業支援という事業を基盤としながら、当社のビジョンを達成できるための事業であれば、どんな事業も展開していきたいと考えています。当社のメンバーは、中小企業様であれば経営者様、上場会社様であれば事業部長様と一緒に営業戦略を立て、実行まで行っており、ビジネスセンスがとても身についていると考えています。そのメンバーが、こういう事業をやってみたいと思う事業を推進できるような組織にしていきたいと考えております。
そのために、私は常にメンバーがいかに成長しやすい環境をつくるかを意識しています。それぞれの個性を最大限に引き出し、能力を発揮できる環境にしていくこと、そう考えることが組織の成長にもつながると確信しています。


「営業は最強の職種」という言葉は非常に印象的でした。営業という仕事を心から楽しみ、やりがいを感じているからこそ出てきたものだと思います。それほど、仕事に対して誇りを持っているのだとお話を聞いて感じました。