事業内容や働き方よりも、一緒に働くメンバーにこだわる
株式会社Delight代表取締役社長 新井 崇徳
メンバーには、常に会社のビジョンを大切にしてほしい
当社は設立4年目のベンチャー企業です。創業当初から現在の事業を強化していき、組織を拡大したいというビジョンを掲げています。そこで大事にしている考え方は、「誰と働くか」という一緒に働く“人”の部分です。この考えは、2019年頃に私が直面した出来事に起因しています。当時は前職の部下であった創業メンバーと中途採用メンバーで組織を構成していました。しかし、創業メンバーが会社の成長を第一に考えている最中、中途採用メンバーとの熱意に差が生じはじめました。会社主語ではなく自分主語で考えているメンバーや、目先のお金にとらわれるメンバーなど、同じベクトルで働くことが難しいと感じてしまったのです。それ以降は、どれだけスキルや経験がなくとも、同じ目標に向かって走れる“人”と働きたいという思いで採用活動を再スタートしました。
現在では創業当初の熱気を取り戻すために、採用基準を「仕事に対して熱い人」というのをマストにして、新卒採用に力を入れています。設立間もないベンチャー企業ですし一人ひとりの裁量は大きく大変なことも多い中で、全員が同じ目標に向かっています。そういった環境で成長をしたいという思いの強い人が活躍できる環境です。
実際に、現在では2021年卒の内定者がインターンシップに参加しています。彼らは元々、当社から2時間ほど離れた場所に住んでいましたが、仕事にコミットして自分のキャリアを築きたい、という思いで会社の近くに住むことを決意しました。その熱い思いに感化された私は会社から徒歩10分程度の3LDKを法人契約し、家賃の半額を負担する社宅を用意しました。現在では3人のインターンシップ制がルームシェアをし、仕事の成果を発揮しています。


インターンシップ生は現在週5日働いているという株式会社Delight。もちろん会社から強制しているわけではなく、入社前に自分を高めたいと考えているメンバーが集まっているからだそうです。
入社前から会社を知ってもらうことでミスマッチを防止する
当社では現在二つのインターンシップを用意しています。一つは上段で述べた内定者インターンシップです。入社前から実際の仕事を経験してもらうことで、当社の成長スピードについていけるようにするために行っています。もう一つは通常のインターンシップです。こちらに関しては今後の新卒採用で少しでもミスマッチを減らすため、事前に会社の雰囲気を理解してほしいという思いを込めて実施をしています。
ミスマッチをなくすという部分では教育体制にも力を入れています。私が直接営業に同行して契約を取る姿を見せているほか、それぞれが録音した営業中の音声やテレアポのログを確認して、私が直接フィードバックをしています。最近ではある程度教育できるメンバーも増えたため、メンバー同士で指導し合う姿も見られるようになりました。私が教えたことをしっかりアウトプットすることで自身の成長にもつながりますし、非常に良いピラミッド組織ができていると思っています。
当社は「仕事が楽しいと思えるビジネスパーソンの輩出企業」をミッションに掲げているため、ただ仕事を楽しむだけでなく、結果にこだわってほしいと思います。“楽”をして楽しい、のではなく、部活動のように結果を出した後の達成感ややりがいを感じてほしいのです。私自身も19歳の頃から仕事をはじめ、これまで辛いことや壁にぶつかることも多々ありました。しかし、人生の大半を占めるのは仕事です。人生を楽しみたいのであれば、仕事の楽しみ方を見つけていくことが何よりも大切だと思っています。


「今まで成果を出せていなかったメンバーが初受注できた瞬間や、高い目標を成し遂げたときが何よりも嬉しいです。」と新井社長は語ってくれました。
合言葉は”仕事を楽しむ”。 楽しさの先に成長がある
現在、当社で求めている人物像は素直で、強いメンタリティを持っている方です。実際に活躍している社員に共通しているのは、高校時代に野球の全国大会に出場経験がある社員や、365日バスケの練習に明け暮れていた社員など、部活動に全精力を注いでいた人がほとんどです。もちろん、選考の段階で絞っているわけではありませんが、これまでの人生でスポーツを経験をされている方は結果を出す楽しさを知っていると思いますし、次は仕事でその強みを生かしてほしいと思っています。また、今後採用していくメンバーから役員になる可能性もあるので、当社の企業体質に適している人と一緒に働けたら嬉しいです。
新卒採用に力を入れて活気が生まれる一方で、現在では責任者不足が課題に挙がっています。現在では私が各事業部を取りまとめて統括している状況なので、今後は役員研修なども取り入れ、早い段階から事業部を統括できるような人材を育成したいと考えています。また、最近では少しずつ福利厚生や制度のようなものも取り入れています。子どものいる女性社員が働きやすくなるような時短勤務や、結婚したメンバーに対してお祝い金を渡すこともあります。まだまだこれからの段階ではありますが、会社の成長のために必要だと思う制度は取り入れていきたいと思いますし、社員からの意見も参考にしていく予定です。
学生の皆様は、「仕事=大変」というイメージをお持ちかもしれません。しかし、実際はゲームのように終わりやゴールあるわけではなく、常に上を目指せるという楽しさがあります。24時間365日という決められた環境の中で、どれだけ仕事の質を追求できるかという面白さを味わいながら、自身のキャリアアップを目指してもらえたら幸いです。


社員とのコミュニケーションを図るために、週に3、4回飲みに行くという新井社長。飲みの席では仕事の話はもちろん、そうでない話もしながら一人ひとりとの信頼関係を構築されていらっしゃいます。