社員の市場価値を高めることが、会社の成長につながる
株式会社STAR CAREER代表取締役 保坂 龍政
仕事に前向きに、そして親孝行もしてほしい
私たちグループ全体の考え方として、20代のうちから前のめりに仕事に取組み、30代を越えた時に自分の市場価値が上がっている状態になってほしいという想いがあります。将来的に年収800万円、1000万円を目指すためには、若手の頃から経験や知識を積み重ねていなければ難しいでしょう。当社では、早い段階から挑戦してもらえるように資格取得制度を用意しています。この制度では資格の種類は問わず、英検などの5000円程度の資格からキャリアコンサル系などの3万円程度の資格まで、合否にかかわらず支給する事が可能です。まずはチャレンジすることが大事だと考えているので、社員の背中を押すという意味を込めて導入しています。もちろん、資格を取得するだけでなく、身に付けた知識を上手に使いこなさなくては意味がありません。しっかりと資格を取得し、それ相応の力を付けるためにもPDCAを回せる仕組みづくりをしています。現場社員には入社後から月一の研修や、半年に一度の本部社員との振り返り面談を実施しています。この面談では現場経験のある本部社員が社員の相談に乗り、自身の経験を踏まえて困難の乗り越え方を伝えています。自分の行動を見つめ直すことができますし、本部社員のキャリアプランを目指したいという、前向きな気持ちが芽生えるのではないかと思っています。
そして、仕事への前向きさだけでなく、若いうちから周囲を大切にできる人になってほしいという思いを体現した制度が親孝行制度です。グループ全体で購入しているリゾートホテルの会員権を利用し、両親を連れて1泊12万円~15万円ほどのスイートルームに宿泊することができます。金額の9割は当社が負担し、残りの1割は本人の負担となります。20代のうちは全額を支払うことは難しいかもしれませんが、補填されていたとしても「自分のお給料で連れて行った」という気持ちを大事にしてほしいと思っているのです。


今後新たな事業展開をしていく上で、どれだけ人が成長しているかが大事だと語る保坂社長。現場社員に対してeラーニングや研修などの育てる仕組みを整えて、常に新しいことにチャレンジできるようにしたいとおっしゃっていました。
社員を不安にさせないためには“未来”を示すことが大切
当社は毎週金曜日に「未来会オンライン」を開催しています。これは終業後にオンラインで参加する会議のようなものです。現場の社員に向けて、会社が取り組んでいる事や社員への思いを私の口から伝えています。コロナウイルスの流行前は総会のタイミングで全社員に伝えていたのですが、オンラインという手軽なツールの導入により、定期的に開催する事が可能になりました。自分たちも会社づくりに関与しているという当事者意識を持ってもらうために、このような場を設けています。この未来会オンラインでは、私の口から今後の社会の未来や、それに対して会社はどのような動きをするのかを話すことで社員の不安を軽減する効果が見込めます。社員が何かしらの不安を抱えている時は、先が見えないことに対する焦りや情報不足、自分がどう動けばよいかわからない場合が多いです。だからこそ直接説明し、伝え続ける事で未来に希望を持たせることができると考えています。
実際に、当社で活躍している人は私が伝えたことをしっかり自分の中で理解し、行動に移している人がほとんどです。ただ伝えるだけでなく、「なぜ」会社はこの取り組みをしているのかをかみ砕くことでより理解度が深まりますし、自分のマネジメントやリーダーシップに生かせているように思えます。今後は発信力が高い人が報われる事を既成事実にするためにも、一人ひとりの行動にフォーカスしていきたいと考えています。


未来会オンラインは毎月テーマを変えて行うもので、2020年11月からはビジョン創造編をスタートするとのこと。社員の皆さんの意見や課題を聞きながら、共に会社のビジョンを作り替えていくのだそうです。
事業ノウハウを蓄積し、さらなる高みを目指し続ける
当社設立の背景の中で、社会で活躍する人を一人でも多く生み出したいという思いを込めて人材派遣業を開始しました。個人の可能性を広げられる業界や場所を生み出すためには、多くの業種に精通している必要があります。そして昨年には個人の適性に応じたマインドセットを行い企業と学生をつなぐ、就活カフェを始めました。今後も「個人が社会で活躍するステージをどう設けるか」という軸を基に新しいことに挑戦していく予定です。しかし、設立4年目のベンチャー企業だからこそ、ノウハウ不足も課題として上げられます。現在では社員全員がノウハウを蓄積するためにそれぞれが一生懸命仕事に向き合っていますが、さらなる事業展開のためには、相応の技能の積み重ねが重要です。今後も全く新しい領域に手を出すのではなく、これまでの事業に近しいものを組み立てて事業基盤を固めていこうと考えています。20代の若手社員が多い環境だからこそ、どんな事業にも積極的に手を挙げる社員が多いのは当社の魅力です。彼らの意欲をどんどん伸ばし、成功体験を一つひとつ増やしてあげたいと思っています。
当社は自分のやりたいことを実現する力を、仕事を通して身に付けたいという意思の強い人が活躍できる環境です。人間、誰しも年齢を重ねるにつれて「自分のやりたいこと」が手の届きそうな範囲にとどまってしまいます。そのやりたいこと、実現したいことの幅を広げるためにも社会人としてトライ・アンド・エラーを繰り返し、全員が力をつけられる企業文化を目指しています。
今後は、新型コロナウイルスの影響により就職活動が困難になる可能性が高いです。周囲の就活状況に焦りを感じる事もあるかもしれません。そんな時、企業選びで重要になるのは会社の文化や一緒に働きたいと思う人に出会えるかどうかです。やりたいと思っていた仕事ができたとしても、自分の居心地の良い企業文化でなければだんだん苦しくなってしまうでしょう。会社の雰囲気や一緒に働く仲間を好きな気持ちがあれば、どんなに大変な仕事も乗り越えられるはずです。これからの就職活動は仕事内容だけでなく、企業文化や人を選ぶ目線で就職活動をしていただけると幸いです。


会社とともに自分も成長してチャレンジしたい人や、チームで何かを作り上げたい人、そして今までやりたいことが見つからなかったけれど、仕事を通して見つけたいという意欲のある人と一緒に働きたい、と保坂社長は語ります。