思いやりを持ち、社員と共に会社を作り上げていく
xxx株式会社代表取締役 髙田 圭
自分よりも他人のことを考えられる人であってほしい
当社は社会性のある事業をテーマにしているため、思いやりのある人が活躍している環境です。ここでいう“思いやり”というのは、自分の利益よりも人のために行動できる人を指します。例えば、普段はチームで仕事をすることが多いため、チームの業務を効率化するための手法を考えられる力などが挙げられます。さらに、当社の場合は販売後にどれだけお客様を満足させられるかを第一に考えているため、いかにしてお客様へ価値を提供していくかを判断する力も重要です。継続的な取引が多いからこそ当たり前の事ではありますが、この当たり前を維持することを大切にしています。業務以外の部分に関して言えば、当社では掃除担当を明確に設けておらず、気づいた人がオフィスの掃除をすることでオフィスの清潔さを保っています。誰からも指示されることなく自主的に動ける人が、“思いやりのある人”と言えるのではないでしょうか。
そんな思いやりのある社員のためにも、最近では働きやすさ向上を目的とした制度の導入に踏み切りました。一つは「家族休暇制度」。これは年に一度、家族だけではなくパートナーやペットなど、大切な人のための日として休暇を取得できる制度です。取得した翌日には、必ず家族サービスした内容を全員に共有していただきます。設立6期目のベンチャー企業ということで、新卒入社の方のご両親は不安に思われることもあるかもしれません。そのような不安を解消して周りの人からも応援してもらえるように、そして社会人として親孝行をしてほしいという思いを込めてこの制度を導入しました。まだ社内には浸透していない制度ですので、これを機に利用者が増えてくれたら嬉しいですね。


思いやりのマインドを浸透させるためにも、営業に関しては粗利至上主義の評価ではなく、プロセスを重視して評価をされている髙田代表。採用においては「世の中をよくしたいという思い」に共感できる人を基準にしているそうです。
成長を祈ってつけるあだ名で、社員同士の距離を縮める
また、創業時から行っているのが「あだ名制度」。これは全社員をあだ名で呼ぶ制度です。もちろん、社員は私のこともあだ名で呼んでいます。新たに加わった仲間には月に一度の締め回で行われる命名式で、私からあだ名を付けています。このあだ名制度は、入社したタイミングで新たな人生のリスタートをして成長してほしいという思いから導入しました。そのため、苗字を由来にするようなあだ名ではなく、「こんな風に成長してほしい」という願いを込めて付けているのです。当社は若い社員が多いこともあり、親しみやすいあだ名をつけることでより一層、社内の距離感が近づいていると感じています。
また、制度としては確立していませんが、新卒入社した社員はジョブローテーションをさせるようにしています。現在では入社一年以上が経過している社員のほとんどがジョブローテーションを利用し、入社時とは異なる職務を全うしています。大学を卒業し、はじめて社会に出る新卒入社の方は、「具体的に何をやりたい」という気持ちが明確でない方がほとんどでしょう。実際に入社して業務に携わってみても、自分に合わないと感じることもあるかもしれません。
当社の場合は様々な事業を展開しているため、それぞれの商品の特性を理解し、その中で自分の適性を見つける事が可能です。人間誰しも適性はありますし、その適性を潰さないためにもジョブローテーションができる仕組みにしています。異動後の教育についてはベンチャー企業の特性上、早く仕事に挑戦したいという方が多いので、OJTをメインに実際の業務を経験しながら、覚えてもらうようにしています。


事業部ごとにリーダーを設け、社員一人ひとりが責任感を持って仕事をしているxxx株式会社。入社一年目でリーダーになった社員もいるほど、若手が活躍されているのだとか。今後は明確な役職制度も確立予定です。
ベンチャー企業でしかできない経験を味わってほしい
当社は設立6期目で、設立時から新卒採用を続けています。今後も年々社員が増えていくにあたって、働きやすい環境を確立していくための制度作りが急務です。現時点でも少しずつ働きやすい環境を作ってはいますが、まだまだ制度一つとっても整っているとは言えず、大手企業に比べれば取るに足りない状態だと思っています。今後は、私が一方的に制度を作るのではなく、社員にどのような制度があれば嬉しいかを聞き、その意見を元にした制度を一緒に作っていこうと考えています。
採用体制に関しても現在は専任の採用担当がおらず、各チームの社員が採用を担当しているため、採用の仕組み化も進めなくてはなりません。実際に、エンジニア採用に関して言えば、エンジニアの社員が採用基準や選考時のプログラミングのテストを作っています。実際の業務に携わっている社員のほうが一緒に働きたい人物像を明確に理解していると思うので、採用担当を設けても可能な限りは社員全員が採用に携われるようにしたいと考えています。
今後も当社は様々な事業を展開しながら拡大をしていきます。私自身も新卒でベンチャー企業に入社し、M&Aなど様々な経験を積んできました。これから入社される方々に「ベンチャー企業に入って良かった」と思ってもらえるような環境を整えていきたいと思います。まだまだ明確な制度が少ない中でも、自分がどのようにして役に立てるかを考えて行動してもらえたら嬉しいです。人の役に立ちたい、社会を変えたい、そういった思いを持っている人であれば活躍できること間違いありません。会社を自分たちで作り上げていく楽しさを味わえるのもベンチャー企業の魅力です。ぜひ一緒に、これからの当社の未来を作っていきましょう。


2021年には社員全体の半数近くが新卒入社になるというxxx株式会社。新しく入る方々が働きやすいよう、皆で積極的に意見を出して会社を作り上げていく環境が整っているそうです。