仕事にやる気と誇りを持ち、常により高いレベルを目指す
山﨑建設株式会社代表取締役社長 山﨑 鉄兵
橋梁や大型プラントなど地図に残る仕事に携わることができる
「自分たちで橋を造りたい」「橋をつなげたい」という強い思いを抱いて、1999年、従業員3人と共に山﨑建設工業をスタートさせました。川や海があると、向こう岸には渡ることはできません。しかし、橋桁をつないで橋を掛けることで、それまで行き来のなかった土地同士が結ばれ、人や物が行き交うようになるというところにロマンや感動を感じての創業でした。とはいえ、誕生したばかりで規模も小さい私たちが、ビッグプロジェクトの橋梁工事を受注することは難しく、当初は土木現場や建築現場の足場の手伝いなどを続けながら、少しずつ実績を増やしていきました。やがて従業員も増え、信用をいただけるようになり、念願だった橋梁架設の仕事に携わるようになってもう十数年になります。近年では、機械・器具関係の設置の仕事に挑戦する機会をいただき、発電所関係をはじめとする機械・器具設置の仕事が占める割合が高くなっています。
橋梁や大型のプラントなど「地図に残る」ビッグプロジェクトに携わることができるのは、当社の仕事の大きな魅力だと思います。地図に記載され、土地の風景にもなっている橋、発電所など地域の方々の暮らしに貢献している施設・設備の工事に携わったという経験は、働く者に大きな達成感を与えてくれます。家族旅行などでその土地を訪れ、自分が携わった橋を渡る際には、感激もひとしおで、とても誇らしい気持ちになれます。


「橋梁や大型プラントは暮らしに欠かせない建造物です。地図に記載されるとともに、多くの方の記憶に残る建造物でもあります。私たちはそんな誇りを持てる仕事に取り組んでいます。」と山﨑社長は語ります。
一人ひとりのスキルアップが会社全体のレベルアップにつながる
ものづくりが好きな人、やる気がある人、向上心がある人を、私たちは求めています。不器用でも、話し下手でもかまいません。当社の業務は、危険を伴うことがあり、また高いスキルが求められる仕事でもあります。例えば、足場とび職の仕事は3年ほど修行すれば、「一人前」といわれるレベルになれます。しかし、橋梁とび職や機械設置工を目指すのであれば、幅広く、奥深いスキルが求められ、一人前になるまでに15年〜20年もの長い年月が必要です。そして、長い年月に渡って自分を高めていくためには、やる気を持続させることが大切な条件です。やる気を持っている人には、周りが一生懸命に仕事を教え、力を発揮するためのチャンスを与えてくれるからです。
当社では、入社された方すべてに6日間程度の事前研修を受けていただき、ハーネス(安全帯)の資格を取得した後に、現場で活躍していただきます。また、難易度の高い資格についても充実したサポート体制を整えて、取得を奨励しています。国家資格を持ったスキルの高い従業員が増えることは、会社全体のレベルアップにつながっています。さらに、資格取得に対してポイントを付与して、給料に反映しています。会社が大きくなるとすべての従業員の成長ぶりを確かめることが難しくなってきますが、ポイント制度を採用することで、その従業員のがんばりや成長をはっきりと見える化できます。


資格取得を目指す社員には充実したサポートを提供されています。現場で働く社員のスキルが向上すれば、「仕事」に対する評価が高まり、お客様からの信頼へとつながると考えられています。
より大きな仕事を獲得できるよう会社をもっと充実させる
当社では業界の平均よりもかなり高い給与を実現しています。営業費を抑えて、現場で働く従業員の給与水準を高くしています。建設業界では、かなりの経費をかけて営業活動を行うのが通常です。しかし、当社が携わっている大型プロジェクトでは、盛んに営業活動を展開するよりも、従業員が現場で良い仕事をすることがお客様の信頼を生み、次の仕事につながっていきます。一人ひとりの働きぶりが、有効な営業活動になっているのですから、削減できた営業費は従業員の給与として還元するのが当然です。また、収益が上がった際にも、包み隠さず従業員に伝えて、感謝の気持ちを表すようにしています。そうすることで、自分たちのがんばりが、業績につながったということを実感でき、自信を生み、働く意欲も高まると信じています。
おかげさまで、創業以来、20年にわたって着実に前進することができました。今後は、メーカーとしての山﨑建設を目指して、元請事業の割合を増やしていきたいと考えています。また、よりメジャーな企業様ともお付き合いできる会社に成長したいとも考えています。そのためには、会社の規模を大きくする必要があります。経営的に厳しい部分も増えてくると思いますが、常により上を目指し、トップを取るべく邁進します。


大きな仕事をするためには、会社もビッグになる必要があると考えられている山崎社長。働きやすい社風を大切にしながら、会社としての組織や制度が充実した山﨑建設を目指されています。