事業改革に積極的に取り組み、社員の人生を豊かに
株式会社ジィーアイシー代表取締役 松橋 良友
自分のなかでの勝ち組を目指して 仕事を通じて人生を豊かにしていく
私は、若くて頑張りたい、夢を叶えたいと前向きに努力する人を応援したいと思っています。この会社を設立したのも若い人たちを後押しする気持ちがきっかけでした。当時、私は個人で保険の仕事をしており、そこに今の仕事に不安を持ったメンバーがやってきました。彼らは能力のある人間でしたが、賃金の安さに不満を持っていたのです。私は彼らの置かれている環境を何とかしたいという思いから、ジィーアイシーを立ち上げました。と言っても最初はアパートの一角を事務所にし、細々とやっていたのですが、そこに「もっと稼ぎたい」「もっと成長したい」というメンバーが集まり、会社としての形をつくることになったのです。
私には学歴がありません。周りの先輩にも学歴のない人が多いのですが、そのような経歴でも成功している人はたくさんいます。私の父は高卒ですが、大企業に勤めていたため、幼い頃から社会は実力主義であることを教え込まれてきました。学歴や家庭事情に不安を抱えていても、自ら努力をすれば勝ち組になれます。勝ち組の定義は人によって様々ですが、私は自分のなかでの勝ち組になれればいいと考えています。たとえば収入を増やすのも勝ち組の定義の一つですが、仕事のスキルを磨く、生活を充実させる、人間として成長するなど勝ち組には色々な形があります。単に与えられた業務をこなすだけではなく、仕事を通じて人生を豊かにする楽しさや面白さを社員とともに感じていきたいですね。
充実した人生を送るためには、必ずしも同じ働き方を続ける必要はないと考えています。当社にも関連会社の社長になった社員や別部署の役員になっている社員もいます。少しずつではありますが、それぞれが自分の活躍する場所を見つけているのです。そういう姿を見られるのは、代表としても非常に喜ばしいことです。これから入社される方々にも、是非、自分の夢を形にできる方法を見つけ出していただきたいと思っています。


就活生の相談にも積極的に乗っている松橋社長。採用活動に関係なく、若者の夢や頑張りたい気持ちを応援するため、これまでも様々な学生の相談に応じてきたそうです。
社員がポジティブに頑張れる取り組みや環境をつくっていく
社内制度としては、毎月のインセンティブやボーナス査定以外に、独自のコンテストを開催しています。このコンテストは毎月内容が異なり、たとえば、売上数字以外にクレーム件数、契約率、紹介件数などの項目があります。売上数字だけでは一番になれない人でも、どこかで輝けるようなチャンスをつくることで、モチベーションの向上や自信をつけるきっかけにもなっています。私自身、現場で働いていた頃にも同じようなことを上司にやってもらい、営業の楽しさを実感することができました。自分がやってもらって嬉しかったことを社員たちにも経験してほしいと思い、このような取り組みを導入しました。
実際に営業の仕事はとてもハードで、勉強しても心砕けて帰ってくる社員もたくさんいます。しかし、上手くいかなかったからといってその社員が営業に向いていないというわけではありません。私自身、小学生の頃はとても人見知りでした。そういう性格を改善したいという思いで営業職に就き、人と話す楽しさや嬉しさを実感できるようになりました。私も含め、多くの人はまだ気づいていない自分を持っています。社員には仕事を通じて新しい自分の魅力や強みを発見して欲しいのです。
一つの商材しか売れない営業マンではなく、どんな商材でも売れるようなスキルを身につければ、環境が変わっても売れる営業マンで在り続けられます。私には社員を育てることで、その社員の人生を豊かにしたいという想いがあります。私もサラリーマン一年目のときは、休日が終わってしまうのがとても嫌でした。仕事がつまらない時期もありましたが、稼げる仕組みの会社に入ったときに、初めて仕事の楽しさを感じられるようになったのです。仕事に対してポジティブな気持ちが持てれば成長スピードも上がりますが、ネガティブな状態が続くと何も入ってきません。これからも評価制度をはじめ、社員が前向きに仕事に取り組めるようなきっかけづくりをしていきたいと考えています。


採用では学生に「選んでもらう」ことを大切にしている松橋社長。お互いに納得して入社するため、内定後も色々な企業と比較して決めて欲しいと学生に伝えているそうです。
働きやすい環境づくりのため、事業や働き方の改革に取り組む
数々の取り組みをしている当社ですが、まだまだ社員にとって働きやすい環境にするために日々模索しています。最近では人事査定を3ヶ月に1回へと変更しました。これまで1年間の目標を設定し、年始には目標を書いてみんなで掲げていましたが、ほとんどの人はすぐに忘れてしまっていました。これでは目標を設定する意味がないため、短期的な目標を積み重ねることにしたのです。評価の際は自己評価と経営側の評価を取り入れることで、何が評価されていて、何が足りないかを明確化できるようになりました。人事査定以外にも、毎月面談を行い、社員一人ひとりの良いところや課題を洗い出し、自分が目指すべき方向性を導くことで、社員の成長スピードも格段に上がりました。
今後は評価制度以外にも、社員にとって働きやすい環境を整えていきたいと考えています。たとえば、当社の主力事業は通信商材の営業で、そのほとんどが新規営業です。毎月イチから顧客を開拓し、売上を上げなければいけないため、このような働き方をこの先も続けていけばいつか社員が疲弊してしまいます。現在はグループ会社を展開し、それぞれの商材を取り扱うことで、継続して売上が見込めるような仕組みづくりに着手しています。
また、子どもがいる社員も増えてきているので、家族の負担を軽減するためにも定時退社を推奨していくには、社員の負担軽減が急務です。そういう意味でも制度だけではなく、業務内容や会社としての在り方を振り返り、仕事と生活を両立できる環境をつくれるかを今後も考えていかなければなりません。


「数ある会社と比較して、そのなかで選んでもらえたら嬉しいですし、その分責任も感じます」と話してくださった松橋社長。入社後も「入社してよかった」と言ってもらえるように頑張りたいと語ってくださりました。