社員の成長意欲に応えるチャンスを作り、評価していく
ラクサスマネジメント株式会社代表取締役 川原 亮二
社員に楽をさせる経営を目指し、古い習慣にとらわれない働き方を
ラクサスマネジメントという社名は、お客様や社員に楽をさせる経営を目指すという意味を込めてつけました。ビジネスである以上、お客様に満足していただけるサービスや提案をするのは当たり前ですが、社員を単なる労働力として酷使し続ければどんどん疲弊していきます。業務効率も下がり、本来持っている能力や可能性を発揮できません。当社では公益資本主義を掲げ、ステークホルダーに対して誠実な企業であり続けることを目指しています。
「社員に楽をさせる」というと手抜き仕事やぬくぬくと居心地のいい環境を想像される方もいるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。「楽をさせる」というのは、業務効率の改善や従業員の成長のための環境づくり、目標設定などのことを指します。
会社を立ち上げる以前は、同じ投資物件を取り扱う不動産企業に勤めていました。当時は朝から晩まで働き詰めで、休み返上で仕事に明け暮れていました。がむしゃらに働いていた経験は無駄ではありませんが、私と同じ経験を積むことだけが正しいとも思っていません。私は新卒で不動産会社に入社し、先輩社員をどんどん追い抜き、トップセールスマンにまで登りつめました。その後は営業部長、役員も経験し、不動産や営業の知識やノウハウも持っています。そういう経験や知識を社員たちに継承していくことも「社員に楽をさせる」ということの一つです。ただし、当然ですが知識やノウハウを聞いたからといってすぐに身に付くわけではありません。やはり本人の努力が重要であり、会社としてできることはハードとソフトを提供するだけです。社員たちにはこのような環境を利用し、自分たちの成長に繋げて欲しいと期待しています。


古い習慣に縛られず、自らの経験と実績に基づいた新しい働き方を導入している川原社長。お客様だけでなく社員にとっても誠実な会社を目指しています。
成長に貪欲な社員が輝けるきっかけをつくっていく
当社で活躍している社員の多くは、内勤も含めて営業経験者です。営業会社のなかには「営業職が最も偉い」という雰囲気になりやすい会社もあるのですが、営業経験者がバックサポートに就くことで、会社全体で利益を上げていくという同じベクトルを持つことができます。営業経験者が多いということは、多角的な視点からアドバイスを受けられるというメリットもあります。
教育の点で言えば、当社では社員からの発案で若手営業マン向けの営業合宿を実施しています。営業力を鍛えるため前職でトップセールスマンだった事業部長や私が指導役となり、営業のノウハウやロープレなどを行い、問題点をブラッシュアップしていきます。営業合宿では集中して学ぶことにより、短期間で急成長を遂げる社員もいます。一方で、何事もおざなりに取り組めばそれだけ差が出てしまいます。やった分だけ成長を実感できるというのも営業合宿の魅力だと思います。
その他にも、お客様同士の交流や情報交換などのコミュニティの場として、三ヵ月に一度「ラクサス会」を開催しています。新入社員にとっては、初めて当社とお取引のあるお客様とお会いできる貴重な場でもあります。お客様と新入社員が交流を持つことで、顧客像やお客様との距離感を具体的にイメージすることができます。古くから大変お世話になっているお客様も多いため、自分が顧客を持ったときにどのような関係を築けるのか想像でき、これからのモチベーションにも繋がるでしょう。
このように当社には成長するきっかけが常にあります。それをどう活かすか、自分の力にするかは社員一人ひとりに託されています。貪欲に成長を求めていけば年齢に関係なく多くのものを得られますし、どんどんチャンスも広がっていきます。


ラクサスマネジメントでは、社員が主体となって実施している部活動や社内イベントが数多くあり、息抜きの時間を設けることでメリハリを大切にされています。
段階的な評価によって、社員一人ひとりの努力を還元していく
当社では労働時間の管理も徹底していますが、私自身には仕事のオンオフがありません。営業の仕事は終業後や休日に吸収できることが多く、たとえば新しいコミュニティに入ったり、お客様との共通の趣味を持ったりすることで、それが後々の契約に繋がることもあります。
不動産業界では、駅前での名刺交換、テレアポなどの営業方法が習慣化されてきました。そのような営業も一つの方法ではありますが、それだけがすべてではありません。私は前職ではお客様とのお付き合いを優先し、18時には仕事を切り上げて飲みに出かけていました。当時の同期や上司のなかには、それを面白くないと思っていた人もいたでしょうが、古くからの習慣にとらわれる必要はありません。
私はグループ会社のなかでもトップの成績を残し、トップセールスマンになりましたが、そこまで登りつめるための努力をしてきました。どんなに涼しい顔をしている人でも、成績を上げている営業マンは陰で努力をしているものです。
社員一人ひとりの努力や成果はきちんと評価していくため、当社ではインセンティブ以外にも能力給を導入しています。たとえば会社の説明ができる、商材の説明ができる、契約が取れる、チームの売上などの成果を段階的に給与に反映させています。成約だけにフォーカスするのではなく、段階的に正当な評価をすることで成長度合いを実感できますし、自分の努力を報酬として得ることができます。もちろん、上席の人間も同じように段階に沿って評価するため、努力を怠れば役職に関係なく降格することもあります。年次に縛られることなく、正当な評価をすることは社員の成長を促しますし、モチベーションにも繋がるでしょう。今後も社員のために必要なことを試行錯誤し、取り入れていきたいと思います。


若手社員が数多く活躍するラクサスマネジメントでは、中核となって組織を牽引していく人材を育成するため、管理職に対する研修制度も検討されています。