仕事に本気で取り組み楽しむ【爆笑エンジニア。GBS】
グローバルビジネスソリューション株式会社代表取締役 前山 真希
社員の笑顔が絶えない会社でありたい
2006年の創業当時は派遣社員という生き方が増えてきた時代で、「エンジニアの人生に責任をもつ」「食いっぱぐれず生き残るエンジニアを育てよう」という意思の元で会社を大きくしてきました。2012年ごろには「共に人生を楽しもう」といったテーマで社員間のつながりを深めてきました。仕事も遊びも本気で取り組むことで、人と人とのかかわりが濃密になり、この第二創業期ともいえる時期を経て社員のつながりが生まれました。
私が代表となった2018年からは第三創業期となり、13年ぶりに企業理念である「豊かさの創出」の言葉を見直しました。「豊かさ」とはなにか。そこで生まれた答えが「笑顔」です。社員が笑っていられること、社員のご家族が笑顔でいること、そして笑顔の社員がお客様にご満足いただけるようサービスすることでお客様も笑ってくださること、それでこそみんなが幸せな気持ちになれると信じています。
グローバルビジネスソリューション(略してGBS)の社員は皆それぞれ異なる豊かな個性をもっています。しかし、会社の理念に共感して現在があるという点においては一致しています。だからこそ、社内には笑顔を大切にするメンバーが多くおります。それは人への思いやりや豊かな人間関係のつながりを育んでいます。
普段から挨拶が飛び交う社員全員チャットではお誕生日の人がいたら「おめでとう」とみんなして声を掛けあったり、仕事における困ったことがあったら質問すれば、分かる社員たちで助けてくれます。誰かと焼肉を一緒に食べたいと思ったら誘ったりすることも。私も誘ってもらえたので、若手社員と食べに行きました。
また、年に一度の社員旅行では、長い時間をともに過ごせるため、それまで知らなかった社員の姿を見ることができたり、同伴されているご家族に直接お礼をいうことができたりと嬉しいことづくしです。私の娘も毎回旅行に参加しています。家族ぐるみの付き合いをして、社員とそのご家族の皆さんと笑って過ごせる時間はかけがえのないものです。


「自分の人生や幸せに責任とれるのは自分だけ。なりたい自分になるためには環境を選び、思考と行動を変えること」自己理解を進めて、なりたい自分になっていくことが豊かさを感じる秘訣だと考えています。
技術力だけではなく人間力。エンジニアの安定と安全のために必要なこと
GBSでは社員ひとりひとりがシステムエンジニアとしての技術はもちろん、個人の能力を存分に発揮できるよう、研修にも力を入れています。これはシステムエンジニアとして必要なスキルだけでなく、人間力やサービス力、マネジメント力などを磨いていくものです。たとえば人間力の部分であれば、物事の捉え方やコミュニケーション能力を向上させる方法についてレクチャーし、知識を蓄えながら経験を積んでもらいます。こういった人間性を高める研修を取り入れたのも、長期的に活躍できるエンジニアになるためには技術力だけではなく、人間力が必要とされるからです。さらに、社員には自分のメンタルケアの方法などもお教えしています。これは私が以前に、精神的な悩みを抱えた経験から生まれた考えです。社員には同じ思いをしてほしくないですし、働くことを楽しんでもらうために“セルフケアの方法”を学んでもらうことは大切なのです。
社員育成の一環として、キャリアプランの設計にも会社全体で取り組んでいます。社員自身のためにも「この先、自分はどうなっていきたいのか」などのロールモデルを設定していくのは大切なことです。そのためにどういったプロセスを積み重ねていけばいいのかを考えていく必要があります。しかし、これは単なるキャリアビジョンを作成するだけではなく、「自己理解してもらうこと」を大切にしています。今の時代、ビジネスの移り変わりが激しいのも事実。せっかく立てたキャリアプランも計画通りにいくかと言われたら、そうではないと思っています。そこで、まずは自分自身を深く理解することで、何をしたいのかやるべきなのかを考えてほしい――その上で、必要なスキルを習得し、自分の市場価値を高めてもらえたらと思います。そうすることでどんな時代になっても挑戦の幅が広がりますし、目標が明確になることで、目の前の業務に対する集中力も増すのです。


社員旅行でのスナップ。エンジニアと管理メンバーと娘さん連れの前山社長。様々なことを話しながら沢山笑って素晴らしい時間になったそうです。
社員全員でつくりあげる“グローバルビジネスソリューション”
GBSが最も求めている人材は、向上心と行動力を発揮し、自律しながら楽しんで仕事に取り組んでいきたい」という思いを持っている方です。向上心を持って仕事を楽しむ、フロー状態で物事を行っていく事は、「自分の未知なる可能性を広げていける最高の手段」にもなるのです。会社の中にいて安心するだけでなく、自分自身が大きく成長していくことで、会社も発展するチャンスが膨らんでいきます。
私は学生との面接の際、「寝食を忘れて没頭できることはなんですか?」「逆境に立たされたとき、どう乗り越えてきましたか?」の二つはできる限り聞くようにしています。20数年の人生の中でも、さまざまな選択をして生きてきたプロセスを聞くことで、私自身も学生たちの個性や特徴を知ることができますし、聞かれた当人も「私の人生ってこんな事があったんだな」という気づきにもつながります。面接では「これまでどんな人生を歩んできたか」を発見しながら相性を考えることが、双方にとって大切だと考えているのです。豊かな人生のために。
また、GBSは現在、人事評価制度の再考に取りかかっています。仕事の評価を適正にしてあげるにはどうすればいいのか、それをお給料にどうやって反映させていくのか。この点は社員にとって間違いなく重要だと考えています。会社の成長はもちろん、社員の安全や安定を考えたときに、しっかり本人の頑張りを評価できるような仕組みを構築することが大切なのです。そして、会社としてのステップアップと体制強化のためにも、社員数を今の倍の100名くらいまで増やしていきたいと考えています。今後は教育事業など新しい事業も立ち上げて、会社をさらに飛躍させていく予定です。私一人の力ではなく、社員全員で知恵を出し合いよりよい会社にしてまいります。


「風通しのよさを大切にしている」語る前山社長。社員が意見を言いやすい環境にするために、月に一度の全社員が集まる『社員会』の開催や、目安箱なども導入されています。