家族のような社員と一緒に会社を成長させる
株式会社アイ・コミュニケーションズ代表取締役 石塚 義仁
社員の家族が安心できる会社を目指して
最近、新たな福利厚生として家族手当を導入しました。当社は設立4年目の成長途上の会社なので、新しい制度を導入する負担は決して軽いものではありません。しかし、私は家族手当を導入しようと決めました。きっかけは、当社で初めて既婚者が誕生したことでした。
実情として、結婚を機に転職を考えるケースは少なからずあります。独身であれば自分のためだけに働いていても問題ありませんが、結婚となると家族全員の生活を考慮しながら働かなければなりません。自分の家族を持てば、家族たちに安心した生活を送らせたいと思うことは人の常です。そのような状況に社員たちが身を置いた時に、会社の福利厚生制度が心もとないものであれば、家族が心配することは目に見えていますし、社員自身にも不安ばかりが募るでしょう。
私は、社員たちにそんな不安を抱かせたくありませんし、結婚を機に辞めさせてしまう会社には絶対になりたくありません。会社としてどのようなフォローをすれば、社員やその家族を安心させることができるか――私は必死に考えました。そして行き着いた答えが、家族手当の導入でした。今後も社内で既婚者が増える可能性や結婚した社員に子どもが生まれ、家族が増えていきます。
冒頭でも述べた通り、制度導入の負担は軽くはありません。しかし、社員たちはとても喜んでくれました。家族手当の導入は、会社と社員の双方の未来にとって、良い選択だったと感じています。


社員のモチベーションアップのため、新規獲得、目標達成などといった条件を満たした際にはインセンティブを支給してらっしゃいます。
仕事の悩みもプライベートの悩みも共有できる家族のような存在
当社の特長は風通しの良さです。私も含め、社員同士が近い距離感で仕事をしているため、私からも社員の状況が良く分かりますし、社員も私の考えや会社経営に関する情報をすぐに収集することができます。
仕事中のコミュニケーションだけでなく、ゴルフやバーベキューといった社内イベントも積極的に行っています。これらのイベントは社員たちの恋人や奥さん、旦那さんの参加も大歓迎です。職場ではなかなか見られない一面も知ることができ、お互いの理解をより一層深めることができます。おかげさまで社員たちとの関係性も非常に良好で、現在では仕事の話だけではなく、「今度彼女との初デートに行くのですが、どこかいい場所はありますか?」といったプライベートの悩みの相談に乗ることもあります。私にとって、社員たちは家族も同然です。
以上のような社員たちとの交流の場はこれからも大事にしたいと思います。しかし、今後会社の規模が大きくなれば、今のように私が中心になってイベントを開催することは少なくなるかもしれません。そのような段階になっても、社員たちには積極的に交流し合う機会を設けてもらいたいです。私と話すよりも、年齢の近い者が話した方が気を使わないでしょうし、腹を割って話せることもあるはずです。


「規模が大きくなったら駅の近くに移転し、もっと社内も広くしたい。今はちょっと狭いよね」と将来のビジョンを語ってくれました。
課題はテレアポの壁を越えること
当社はまだまだ成長途中の会社です。今後さらなる発展を遂げていくには、会社を一緒に成長させてくれる新たな力が欠かせません。そのため、これから入社する方々をしっかりとフォローすることが現在最も大きな課題だと認識しています。
営業職を経験したことのある方であれば共感いただけるかと思いますが、テレアポという仕事は決して楽なものではありません。未経験の方はこの時点で挫折してしまい、仕事を辞めてしまいがちです。このような事態を防ぐために、テレアポ時のフォローは徹底します。先輩社員がしっかりとOJTを行い、疑問点や不安点を解消できるよう努めます。営業は外出する時間が多いので、今までは新入社員が入社しても社内に教えられる人間がいないこともありました。これからは時間を決め、既存社員が新入社員と一緒にテレアポをする時間を設けます。「頑張ろう!」「アポ取ったよ!」など、みんなで声を掛け合って楽しく仕事ができる環境を作っていきたいです。
また社員教育の一環として、研修やセミナーに参加する機会も増やしたいと考えています。私自身も、他業界の方が多く集まるセミナー等に参加することがあり、様々な話を聞くことで見識を深めることができています。そのため、社員たちにも積極的に他業界の方と関わり、刺激を受け、視野を広げることで成長してほしいです。
当社は成長意欲のある方にとっては絶好の環境を提供することができます。小さい会社だからこそ早い段階から役職に就くことができますし、裁量も与えられます。今後入社される方にはぜひ、成長意欲とチャレンジ精神を持って仕事に挑んでもらいたいと思っています。


「新入社員の方には、素直に先輩社員の言葉に耳を傾けてほしい。その方が成長スピードも早いはず」とこれから入社される方への想いを語っていただきました。
石塚 義仁 プロフィール
1984年、株式会社リクルートフロムエー入社。アルバイト・パート・転職領域を中心とした求人広告事業に携わり、年間最優秀マネージャー賞、海外遊学制度等、多々受賞。2000年より株式会社リクルートエリアリンク西東京支社支社長を歴任し、2004年、選択定年制度の行使にて、株式会社リクルートHRマーケティング(社名変更)を退社。
2006年、ディップ株式会社に入社し代理店事業部部長として、代理店開発から販売促進までの代理店渉外業務全般に携わる。3年間で、年間売上736%UPを実現後、2009年に一度退社するも、翌年同社のドーナツ圏プロジェクト発足の際に再入社。立川営業所・所長として、エリアの売上拡大に貢献。年間最優秀営業所賞等、多々受賞。
2014年3月退社し、同年4月に創業。同年5月に株式会社アイ・コミュニケーションズを設立。同社、代表取締役に就任。
好きな言葉は「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」