平均勤続年数10年 横の繋がりを強化し強固な組織をつくる
株式会社ソラマス・ソフトウェア・サービス代表取締役 空増 克己
高い目標や理想が 無限に自分を成長させる
当社は会社設立以来、継続して未経験者の採用、指導に注力してきました。現在、中堅幹部として活躍している社員もそのほとんどは未経験者として入社した者です。
私自身、文系出身でしたから最初はコンピュータの知識などまったくありませんでした。その状況から勉強をし、ITの面白さに魅せられて今に至るのです。一から学んでいく意味では、文系でも理系でも違いはありません。特に私たちはお客様の要望や課題を改善するためのシステムを開発しているため、お客様のニーズを引き出していくコミュニケーション力が大きな鍵となります。
様々なことを学び、挑戦していく上では目標は高ければ高いほど、理想も高ければ高いほど人間は走っていけるものです。あまり低い位置に目標や理想を設定しているとそこで頭打ちになってしまい、それ以上成長できなくなってしまう。だからこそ、我々が高い目標を掲げながら働いていく姿を見せていかなければなりません。
そのひとつとして、当社ではメンター制を導入しています。例えば、先輩社員が新入社員をお客様との会議に同行させることで目標に対する目線を上げることができます。このように色々なステージを用意し、成長できる環境を整備していけば、成長意欲の高い人間はどんどん伸びていくことができるのです。
もちろん最低限、ソラマス・ソフトウェア・サービスのブランドを背負えるほどの技術は必要ですから、入社後は3ヵ月間しっかり研修を行い、OJTを経てお客様先のプロジェクトに参加していきます。
このように基本的な研修と実践的研修を行っていくことで、技術的な基礎づくりを行いながら仕事の楽しさややりがいにも早い段階から触れていくことができるのです。


自身も大学では法学を専攻されていた空増社長。ITについては大学卒業後に入社した銀行で一から学んだとのこと。だからこそ、文系出身者や未経験者の方が持つ可能性を大切にされています。
飛躍のタイミングをものにする 社員一人ひとりの積極性が会社を動かす
我々の会社は「社員」がすべてです。この先、いくら機械化が進んでもロボットがお客様のニーズをヒアリングしたり、提案したりすることはできません。また、我々のお客様もマーケットの変化に応じて会社の経営戦略が変わってきますから、我々の会社も常に変化し続けていかなければなりません。そのような意味でも「社員」は会社の核となっています。
企業というのは緩やかに売上を上げている時期と、急激に売上を伸ばす時期があります。その波が当社にも訪れているのではないかと感じています。つまり飛躍のタイミングですね。
これまでの20年間も成長してきましたが、その波は非常に緩やかなものでした。しかし、徐々に成長していく過程でお客様からの信頼や会社の資産が蓄積されていき、飛躍するための準備が整ってきました。
飛躍のタイミングを逃してしまえば、企業は成長できません。そのタイミングに上手く乗っていくためにも、会社の基盤となる「社員」の採用、育成に注力していきたいと考えています。採用においては、今後一緒に会社を大きくしていこうという気持ちを持って働けるような方々と働いていきたいですね。会社が飛躍していくタイミングを自らチャンスと捉え、頑張っていただきたい。
自ら新しいものを取り入れようと行動しなければ得られません。技術にしてもそうです。
技術を理解することと利用することは少し異なります。
良い技術を持っていたとしても、それをどのような製品に活用していくかを考えることが非常に重要なのです。そのためには常に色々なところにアンテナを張っていなければなりません。
お客様のニーズを正しく理解していくためには、社会人になってからも社会の様々なことを学んでいく必要があります。そういう積極性も非常に大切なことなのです。
PCを使った仕事ですから「PCに向かって仕事をする」というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、実際は人と接することで、仕事を進めていくことが大切なのだと思います。


確かな技術と的確な提案の中で築き上げてきたお客様との信頼関係。技術やサービスに対する探求心は多くの社員の方々に受け継がれています。
平均勤続年数10年 成長に対するバックアップが働きやすさに繋がる
当社は現在、社員数60名程度と会社の規模としてはそれほど大きくはありません。だからこそ、「社長といつでも話ができる」「社長といつでも飲みに行ける」環境を大切にしています。私自身時間がゆるす限り、社員と食事をとりながらコミュニケーションを取るように心がけています。
また、他部署とのコミュニケーションの場を積極的に設けるようにしています。
例えば、違う部署ではどのような仕事を行っているのか、自身のプロジェクトを他部署と共有する“プロジェクト紹介”は日常的に行っています。
このような場を設けることで「将来、あの先輩社員のようになるんだ」「あんな仕事もやりたいな」と新入社員にとっても良い刺激になっていると思います。
また、他部署の上司とコミュニケーションを取り、理解することで「この新入社員はそっちのプロジェクトよりこっちのプロジェクトの方が適している」と自身では気づかなかった可能性を広げることができます。このように横との繋がりを大切にし、上手く連携していくためには、社員同士が理解し合える環境をつくっていかなければなりません。
その一環として、大阪・東京オフィス合同の創立記念パーティーや社員旅行などのイベントを多く設けています。
福利厚生を整えることももちろんですが、当社はユースエール認定を受けており、個々のキャリア形成や社内制度の改善などにも注力しています。
もともと会社を設立する際、無駄な仕事を削減したいという気持ちがありました。効率良く仕事ができれば、もっと業務が楽になる。そう考えていたのです。
しかし、それが実現できないのはそもそもの計画が悪いから。根源を辿ればその計画を立てるマネジメントが良くないのです。
前述した通り、社会人になっても常に学んでいかなければなりません。そのためにも、当社では新入社員研修の他にも社外の研修機関と連携し、リーダー研修や財務研修など幅広い学びの場を提供しています。このような制度を設け、成長しやすい環境を提供していくことも働きやすい環境づくりに繋がっていると考えています。


互いに成長し合える組織づくりを大切にされている空増社長。お客様先に常駐することの多いSEが多いからこそ、他との連携を大切にし、良い関係性の構築に注力されています。
空増 克己 プロフィール
法学部出身だったため、ITについて一から勉強を始める。様々なIT知識に触れる中、思いの外面白く、コンピュータの魅力に気づく。
その後、銀行員として支店にも配属され、事務など一通りを経験していく中、プログラムや設計の能力が日々の業務の中でも非常に活かされていることを理解し、ITへの想いが募り銀行を退職。本格的にIT企業に転職。
IT企業では業態に関係なく、様々な企業の事務システムの設計・開発に従事。多くの経験を積んでいく中、マネージメント業務の比重が増えていき、自分のこだわりでお客様と関わり、良い仕事をしていきたいという想いから起業を決意。平成8年3月に株式会社ソラマス・ソフトウェア・サービスを設立。